呉越同舟

【読み方】ごえつどうしゅう

呉越同舟の意味

仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいること。また、意見や立場が対立していても共通の困難や利害のために協力すること。

呉越同舟の由来・語源わかりやすく

」、「えつ」はともに春秋時代の中国の国名です。父祖以来の因縁の宿敵同士で、その攻防戦は38年に及んだといわれています。その2つの国の人が同じ船に乗っているということで「呉越同舟」となりました。

「呉越同舟」の出典は『孫子そんし』で、「呉と越は宿敵同士でしばしば戦いを繰り広げたが、その憎しみ合っている両国の人が、同じ舟に乗りあわせていたときに暴風に襲われたならば、普段の恨みも忘れて互いに助けあうだろう」という故事に由来します。
このことから、仲の悪い者が一つの場所に居合わせることや、さらにそのようなお互いかたき同士でも、共通の困難には協力して立ち向かうことを表現するようになりました。

呉越同舟を使った例文

  1. 政治の世界では、与党と野党が呉越同舟で協力し、国民のために働くことが大切だ。
  2. ライバル企業ですが、震災復興のためには呉越同舟でいきましょう。
  3. 国際社会では、様々な国が利害を超えて協力し、平和を築くために呉越同舟の精神が必要だ。
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