推敲

【読み方】すいこう

推敲の意味

詩歌や文章の字句を詳しく検討し、細部まで丁寧に見直すこと。文法や表現の誤りを修正したり、より適切な言葉や表現を選んだりすることで、文章のクオリティを高める作業です。

推敲の由来・語源わかりやすく

推敲は、中国の唐時代の詩歌を収めた書物『唐詩紀事とうしきじ』に由来する故事成語です。

唐の詩人賈島かとうは、馬に乗っているときに「李凝りぎょうの幽居に題す」という詩を作りはじめました。はじめの三句はスラスラとできましたが、次の句の「僧はす月下の門」という詩句の「推す」を「たたく」にしたほうがよいか、迷ってしまいました。

どちらにしようかと夢中になって考えているうちに、賈島の馬が、都の長官で当時一流の文学者だった韓愈かんゆの行列に突っ込んでしまいます。護衛に捕まり、韓愈の前にひきたてられた賈島は、正直に事情をのべてお詫びをすると、しばらく考えていた韓愈は、「それは『敲く』の方がいいだろう。月下に音を響かせる風情があって良い」と言いました。
これが縁となって、二人は無二の詩友になったそうです。
韓愈…中国、唐代中期の詩人・文人・政治家。唐宋八大家の一人。古文の復興を唱え、散文の文体を改革し、新しい文体を創出した。

推敲を使った例文

  1. プレゼンのスライドを作成する際は、デザインだけでなく文章も推敲した。
  2. メールを送る前に、文面を推敲して誤りがないか確認します。
  3. 本を出版するためには、必ず推敲を行います/li>
  4. ブログ記事を書く際は、推敲作業に時間をかけています。

推敲を英語で言うと

  1. refine
  2. polish
  3. improve
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