管鮑の交わり

【読み方】かんぽうのまじわり

管鮑の交わりの意味

非常に仲のよい友人づきあい。深い友情のたとえ。

管鮑の交わりの由来・語源

管鮑の交わりとは、中国、春秋時代の管仲かんちゅう鮑叔牙ほうしゅくがが変わらぬ友情を持ち続けたという故事に由来する。
出典は『史記しき』「管晏かんあん列伝」や『列子』「力命」。

管仲と鮑叔はともにせいの人で、非常に仲が良かった。若いとき、共同出資をして商売をしたころ、管仲は相手より多く利益をとっていたが、鮑叔は「あれは家が貧しいから」といって非難しなかった。
またともに戦いに赴き、管仲は三度も逃げ帰ったが、鮑叔は管仲を卑怯者とみなさず、「彼には老母があるからだ」といったという。

のちに大政治家となった管仲は、「私を生んだのは父母であるが、私を知っているのは鮑叔だ」といったと伝える。
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