水魚の交わり

【読み方】すいぎょのまじわり

水魚の交わりの意味

非常に親密な関係のたとえ。

水魚の交わりの由来・語源

「水魚の交わり」とは、水と魚のように切り離せない関係のような、非常に親密な交友のこと。
出典は『三国志』蜀書・諸葛亮伝で、次の故事に由来する。

「三顧の礼」をつくして諸葛孔明しょかつこうめいを幕下にすることができたしょく劉備りゅうびは、孔明の才能にほれ込み、師として尊敬し寝食をともにするなど、二人の関係は日に日に親密になっていく。

しかし関羽かんう張飛ちょうひなど、昔からの家臣はそれが不満でならない。すると、劉備は自分にとって孔明の存在は「猶、魚の水有るがごとし(ちょうど、魚にとって水があるようなものだ)」と言ったという。

この故事から、君臣の間柄の親密なことを「水魚の交わり」と言うようになった。現在では、君臣の間だけでなく、夫婦の仲のよいことを言うたとえにもなっている。
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