満を持す
【読み方】まんをじす
満を持すの意味
準備を十分にして機会を待つこと。
満を持すの由来・語源
「満」とは、弓をいっぱいに引きしぼったさまで、「持す」は状態を長く保つ意。すなわち、目標に向かって弓を引きしぼったままの状態で矢を放たずに待つこと。そこから、準備を完全にして好機の到来するのを待つ意に転じた。
出典は中国『史記』で「越王勾践世家」にある故事に基づく。
春秋時代の末期、越 王勾践 は、名臣范蠡 の諫 めに耳をかさず、呉 を討とうとしたところ、かえって呉王夫差 の率いる軍に大敗を喫してしまった。
勾践は会稽山 に逃れたが、呉軍に包囲されて、もはや降伏するか、玉砕するかのどちらかしかない。勾践はどうすべきか范蠡に問うた。范蠡は言った。
「満を持す者には、天の助けがあります。今はただ、礼を厚くし和を求めて、呉王にお仕えになってください」
勾践はこれに従って呉王に下り、国力の回復を待ち、満を持すこと20年、ついに呉を滅ぼして天下に覇を唱えたという。
出典は中国『史記』で「越王勾践世家」にある故事に基づく。
春秋時代の末期、
勾践は
「満を持す者には、天の助けがあります。今はただ、礼を厚くし和を求めて、呉王にお仕えになってください」
勾践はこれに従って呉王に下り、国力の回復を待ち、満を持すこと20年、ついに呉を滅ぼして天下に覇を唱えたという。
史記…中国最初の正史。前漢の司馬遷の著。中国の歴史書の典型をなす紀伝体の史書。
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