鼎の軽重を問う
【読み方】かなえのけいちょうをとう
鼎の軽重を問うの意味
王や権力者の実力を疑い、滅ぼしてその地位につき、天下を取ろうとするたとえ。また、相手の実力を疑い、侮るたとえ。
鼎の軽重を問うの由来・語源わかりやすく
「鼎 」とは、古代中国で食物を煮るのに使われた器具だが、ここでは、王位の象徴として周王朝の王室に伝えられていた、九つの鼎のこと。
「鼎の軽重を問う」の由来は、中国の『春秋左氏伝 』にある次の故事に基づく。
中国の春秋時代、礎 の荘王 は小国を次々と破り、周の都の洛陽まで進撃した。そして、衰亡してもはや実権を備えていなかった周の定王 は、重臣王孫満 を派遣して荘王と対面させた。
すると、傲慢な荘王は、無礼にもその席上で、「鼎の軽重はどれほどか」と尋ねた。これは周王朝の九鼎の大きさや重さを聞くことで、将来自分が帝位につくことを暗に示した発言であった。
しかし王孫満は、「王位は徳にあって鼎にあるのではない。周の徳は衰えたものの天命はまだ改まっていないので、鼎の軽重はまだ問われるべきではない」と答えた。
結局、荘王は力づくで周を攻めることができなかったという。
「鼎の軽重を問う」の由来は、中国の『
中国の春秋時代、
すると、傲慢な荘王は、無礼にもその席上で、「鼎の軽重はどれほどか」と尋ねた。これは周王朝の九鼎の大きさや重さを聞くことで、将来自分が帝位につくことを暗に示した発言であった。
しかし王孫満は、「王位は徳にあって鼎にあるのではない。周の徳は衰えたものの天命はまだ改まっていないので、鼎の軽重はまだ問われるべきではない」と答えた。
結局、荘王は力づくで周を攻めることができなかったという。
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