送り狼

【読み方】おくりおおかみ

送り狼の意味

親切を装って女性を送っていき、相手に油断があればつけ入ろうとする者のこと。

送り狼の由来・語源

本来はおおかみの姿をした妖怪のことで、地方によっては「送り犬」や「送りいたち」とも呼ばれる。

この狼は、夜の山道や峠道を行く人の後をついてくるとして恐れられる妖怪であり、転んだりしたところを噛み付くとされる。しかし、正しく対処すると逆に周囲からその人を守ってくたり、意外と友好的な側面もある。それが転じて、好意を装って女性を狙うような者のことを「送り狼」というようになった。

なお、この「送る」は「人の後ろをついて行く」意で、「家に送り届ける」意ではない。
現代のような意味で使われるようになったのは、江戸時代になってから。
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