判官贔屓

【読み方】ほうがんびいき

判官贔屓の意味

弱い者や敗者に同情してひいきすること。「はんがんびいき」とも。

判官贔屓の由来・語源

「判官」とは、検非違使けびいし(今でいう警察)のじょう(四等官制の第三等官にあたる地位の役人)のことだが、ここでは源義経みなもとのよしつねのことで「九郎くろう判官」と呼ばれていた。「判官びいき」ということばは、次の史実に由来する。

平家討伐に功績のあった源義経は、多くの人々の賞賛を得た。しかし、その兄である頼朝よりともには警戒され、疎まれた。そして梶原景時かじわらのかげとき讒言ざんげんから奥州おうしゅう平泉ひらいずみに逃げたのびた義経は、藤原秀衡ふじわらのひでひらに助けられたが、秀衡の死後、子の泰衡やすひらに襲われ、自ら命を絶った。

このような悲劇的な最期をとげたことで、世間の人々の同情を集めることとなり、そこから「判官びいき」という言い方が生まれた。
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