不倶戴天

【読み方】ふぐたいてん

不倶戴天の意味

共に世にいることができない間柄や生かしてはおけないほどの深い憎しみがあること。つまり、互いに許し合うことができず、和解や共存が不可能なほどの敵意を持っている状態を指します。「不倶戴天の敵」としてよく使われる。

不倶戴天の由来・語源

中国の「礼記らいき」曲礼の「父のあだともに天をいただかず」に由来します。同じ天の下では一緒に生きていくことはできないという意味です。

そういう敵であることから、絶対に相容れず、とにかく戦う以外にない相手のことをいいます。古くは、父や主君のかたきをいうことが多かったそうです。

不倶戴天を使った例文

  1. 政治家同士の間には不倶戴天の対立があり、妥協は望めない状態だ。
  2. 私を利用し陥れた上司は、不倶戴天の敵である。
  3. 殺人事件を起こした犯人は、遺族にとって不倶戴天だ。
  4. 二人の思想は完全に対立しており、不倶戴天の敵意が根深い。
  5. 過去に裏切ったあの会社は、不倶戴天の敵だ。
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