詠雪之才

【読み方】えいせつのさい

詠雪之才の意味

文学的才能のある女性。また、そのような女性をほめるときのことば。「詠雪の才」「柳絮りゅうじょの才」とも。

詠雪之才の由来・語源

「詠雪」とは、雪を詠むこと。

中国、しんの将軍謝奕しゃえき道韞どううんという娘がいたが、たいへん聡明で、才女として知られていた。

あるとき、名臣として名高い叔父の謝安が「降る雪は何に似ているか」とたずねると、兄のろうが空中にまいた塩に例えたのに対し、妹の道韞は風に舞う柳絮りゅうじょ(柳の花)に例え、しかもそれを即座に妙句にして答え、謝安をたいそう感心させたという『晋書』「王凝之おうぎょうし」などの故事に由来する。
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