馬耳東風

【読み方】ばじとうふう

馬耳東風の意味

人の意見や批判などに心もとめず、聞き流してしまうこと。

馬耳東風の由来・語源

東風とうふう」は東から吹く春風のこと。中国の五行説で、方角の東は季節の春を表す。人は温かい春風を心地よく感じるが、馬の耳はこの春風に何の反応も示さないところから、このことばができた。

出典は、中国の李白りはくの詩「答王十二寒夜独有懐おうじゅうにのかんやどくしゃくおもいあるにこたう」の「世人せじんこれを聞けば皆こうべり、東風の馬耳ばじを射るが如き有り(世間の人たちは我々の詩を頭を振って聞き入れない。まるで春風が馬の耳に吹くようなものだ)」という内容の詩による。
類語に「馬の耳に念仏」がある。
李白…唐の詩人。中国最大の詩人の一人。好んで酒・月・山を詠み、道教的幻想に富む作品を残した。詩聖杜甫に対して詩仙とも称される。
カテゴリ:四字熟語

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