一期一会

【読み方】いちごいちえ

一度限りの出会いや機会を大切にする心の持ち方や考え方のこと。この言葉は、その出会いや瞬間を大切にし、一生に一度しかない特別な瞬間を逃さずに大切にすることを促す言葉として用いられます。

具体的には、人との出会いや関わり、また特別な経験や機会を通じて学ぶことや感じることを重視し、その瞬間を深く味わい、大切にする姿勢を表現しています。一期一会の精神は、他者との交流や新しい体験を通じて成長し、人生を豊かにするための重要な考え方とされています。

もとは茶道の心得を表したことばで、千利休（せんのりきゅう）の弟子、山上宗二（やまのうえのそうじ）の著『山上宗二記』にある、「一期に一度の会」に由来します。

「一期」は仏教語で一生の意味。
茶道の心得として、何度同じ主客で茶の湯を催すことになったとしても、今日という日は一生に一度である。また、その出会いも同じことで、主客とともに心を配って交わるようにという教えを説いた言葉です。