卑怯
【読み方】ひきょう
卑怯の意味
根性の卑しいこと、卑劣なこと。また、勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。
卑怯の由来・語源
古くは「比興」と書き、「卑怯」は当て字と見られる。比興は、古代中国の詩集『詩経 』の六義 に由来する。
六義は、詩を内容から「風」「雅」「頌」、表現から「賦」「比」「興」に分類したもので、「比」は直喩、「興」は隠喩を表し、「比興」は他の物にたとえておもしろく表現することをいう。
日本では、中世には「比興」はおもしろく興があることの意で用いられていたが、しだいに度をすごした表現が現れ、これらは常軌を逸して興ざめであることが多かったので、原義が転じて、おかしな、愚劣ななどという意味で用いられるようになった。
近世になると、正々堂々としていない、卑劣だという意味で用いられるようになり、これに「卑怯」という表記が当てられるようになった。
六義は、詩を内容から「風」「雅」「頌」、表現から「賦」「比」「興」に分類したもので、「比」は直喩、「興」は隠喩を表し、「比興」は他の物にたとえておもしろく表現することをいう。
日本では、中世には「比興」はおもしろく興があることの意で用いられていたが、しだいに度をすごした表現が現れ、これらは常軌を逸して興ざめであることが多かったので、原義が転じて、おかしな、愚劣ななどという意味で用いられるようになった。
近世になると、正々堂々としていない、卑劣だという意味で用いられるようになり、これに「卑怯」という表記が当てられるようになった。
詩経…中国最古の詩集。五経の一つで、周王朝の初期から約500年間の詩歌305首を収めたもの。
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