いざ鎌倉

【読み方】いざかまくら

いざ鎌倉の意味

一大事が起こり、いよいよ行動を起こす時。また、全力を尽くして働くべき時。

いざ鎌倉の由来・語源わかりやすく

鎌倉幕府に一大事が起こると、諸国の武士は招集を受け、我先にと鎌倉へせ参じた。そこから、緊急事態が発生し、すぐに行動すべきときに使われるようになった。「いざ」は「さあ」の意の感動詞。

由来は謡曲「鉢木はちのき」から。
佐野源左衛門常世さのげんざえもんつねよという落ちぶれた武士は、ある大雪の夜、旅の僧侶を泊め、秘蔵の鉢の木を焚いてもてなし、「鎌倉に御大事あらば、…一番に馳せ参じ」るつもりだ、と覚悟を語る。

その後、実際に幕府からの緊急召集を受けて、源左衛門は真っ先に鎌倉に駆けつける。するとそこに待っていたのは、あの旅の僧侶。実は幕府の執権、北条時頼ほうじょうときよりで、後日、それが報いられ、旧領の回復と鉢の木にちなむ三領地を与えられたという。
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